サッチダナンダ
我々は、個人としても全体としても真我実現を成し遂げ、そしてその状態を保つことに日々取り組んでいます。ヨーガの修練中、あるいは自然に、絶対的実在の自明の真理「サット・チット・アーナンダ(実在・意識・至福)」が分かり始める時があります。このような時には、I AM(我あり)という自ら輝く意識の中心にあるか、又はその意識が前面に出てきており、経験は(肉体、生気体、メンタル体、知性体いずれのレベルにおいてであれ)後ろへ退き、見られる対象となります。真の自己を認識し、経験を幻影だと知る時、一つの状態、つまり神に帰っているのです。疑いは微塵も存在しません。まばゆいばかりの真我認識、周りの全てに自己を見るのです。実際に存在する場所と存在したいと願う場所の隔たりは消えます。欲望は去り、マインドは静まります。行動すること、学ぶこと、何かになることはもはや無くなります。至福だけが存在するのです。
またある時には、真の自己に対する認識が後退し、マインドがいつものパターンに帰ってしまいます。不安・欲望・感覚的な経験・さまざまな感情・思考を自分だと思い込んでしまうのです。意識そのものではない、経験の対象を自己と同一視している時、我々は「真我実現を成し遂げたい、神を知りたい」と言いながら、自己を偽っています。大勢の人がイニシエーションを受けますが、しかし、さ迷います。「どうして神を認識できないのか」と。ヨーガの技法の使い方を学びさえすれば、自分の熱望を達成できると思っています。道具と熱願(どんなに微かであろうと)がある一方、瞬間瞬間を生きようという意志が欠けています。ヨーガ、真我実現において重要なことは、過去に何をしたか、これから何をしようとしているかということではなく、瞬間瞬間をどう生きているかということなのです。あらゆる行動、日常生活のあらゆる瞬間に気づきをもたらすこともできれば、あるいは散漫、惰性、無意識という古いパターンで人生を送ることもできます。選択するのはあなたなのです。
ヨーガのサーダナ(修練)によって、常に意識を自己の中心におき、気づきをもたらすことができます。I AM(我あり)が真の自己だと知り、自分の経験と一体化することも経験にとらわれることも無く、自己の経験を移りゆくものとして見ることができます。ヨーガのポーズ、プラーナヤーマ、瞑想、マントラ、バクティ・ヨーガ、ヤーナ・ヨーガ。目的はすべて同じです。意識を純粋で自由な状態に保つこと、この状態が自然なものになるまで意識を訓練することです。マインドの習慣が妨げとなるため、これには長い年月を要します。失敗は当然起こります。成功への足がかりとして失敗を受けとめるのです。「諦めなければ、いつか必ず目的を達成することができる」と私の師はよく言っていました。
結局のところ、サーダナの目的は、次の問に対する答えを真に知ることなのです。「私は何者なのか?」「誰が悩んでいるのか?」「この感情を感じているのは誰か?」「そう反応しているのは誰か?」 光の意識、純粋な存在、思考・感情・経験から離れたI AMという存在に帰ると、答えが分かります。深い睡眠によって、毎晩この純粋な自己に帰ることができます。睡眠中に真の自己に帰りたがらない人がいるでしょうか? これは喜びに包まれた普遍的な時間です。深い睡眠は至福に満ちています。深い瞑想状態や、アーサナのポーズに深く入り込めた時にも同様の状態を経験します。
真我実現を成し遂げ、この状態を保つことは、瞬間瞬間を生きるということです。ぐずぐずしてはいられません。一瞬一瞬をかけ掛替えのないものにしましょう。それがまるで最後の瞬間であるかのように。ありふれたことや些細なことであっても、あらゆる出来事を真の自己に帰る機会、真の自己に気づく機会としましょう。この真我認識を邪魔しようとする古い習慣に気づきましょう。呼吸に注意しましょう。現在に生きていない時には呼吸が教えてくれます。神は離れて存在しているのではありません。あなたが、夢の中でさ迷い、見失っているだけです。今に生きることによって、大いなる存在を讃えましょう。宇宙には、たった一つの絶対的実在だけが存在していることを知りましょう。気づきを保ち、至福の中に存在していましょう。
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