バンガロール、スリランカ、ケベックにあるアシュラムで暮らす8人にインタビューしました。
ヴィノド・クマール(バンガロール)
2002年からババジのクリヤー・ヨーガ・トラストで働いており、アシュラムの出版物のデザイン、印刷、流通、またBabaji's Kriya Yoga Order of Acharyas が主催するインド国内でのセミナーの手配を行い、ババジのクリヤー・ヨーガのセミナー参加への準備として週に1度クリヤー・ハタ・ヨーガを教えています。定期的にサットサンガも行っています。妻のラタ、2人の子供とともにアシュラムに住んでいます。バンガロール大学で美術を学びました。
ラタ
バンガロール・アシュラムの責任者であるヴィノド・クマールの妻です。12歳のメガナと6歳のヴァルシャ、2人の娘がいます。バンガロール大学で理学を勉強した数学の教師ですが、今はアシュラムの仕事をしています。
ヴィディヤ・ルーパ
私は33歳のタミール人で、12年前からバンガロール・アシュラムで働いています。その以前はここバンガロールで科学を勉強していました。夫のダヌシュとの間に10歳の娘シュリーヤと5歳の息子チラグがいます。
ロヒト・ネイタニ
私は38歳です。1998年にはじめてバンガロールでマーシャル・ゴヴィンダンと出会い、その時から手伝いをしています。デラドゥーンの大学で商学を学びました。冬はデラドゥーンに住んでいます。妻のマドゥリカと2歳の娘マイトレイがいます。5月から11月まではバンガロールに住んでいます。1986年以来、冬以外はここに住んでいます。この年は父が銀行の最初の支店をバンガロールに設立した年です。私はインターネットショップをここでやっています。2006年から、マーシャル・ゴヴィンダンの手助けをするために、バドリナートとクンバ・メーラーへの巡礼の手配をしています。2008年からは、バドリナート・アシュラムの責任者としてババジのクリヤー・ヨーガ・トラストで働き、アシュラム建設を監督しています。
カンダスワミ
私はスリランカのババジのクリヤー・ヨーガ・トラストの事務長です。1939年生まれで、成人した子供が3人います。首都コロンボ(デヒワラ)のアシュラムにいることも島の南端にあるカタルガマにいることもあります。まずは学校で行われていたヨーガに興味を持ちました。その後、軍に入りました。1975年に、ヨーギー・ラマイアからイニシエーションを受けました。インドで長年、彼に仕え、ババジの生誕地であるパランギペッタイにババジ寺院を建設する手伝いをしました。スリランカの内戦の間は、大部分をチェンナイ・アシュラムで過ごしました。1980年にマーシャル・ゴヴィンダンと知り合いました。この年に彼は、約1年間にわたりスリランカでヨーガクラスを行い、コロンボにアシュラムを建設し始めました。1986年から87年にかけても、タミル・ナードゥにヨーガセラピーの大学と病院を建設するためにヨーギーラマイアを一緒に手助けしました。
クリシュナヴェニ
スリランカのババジのクリヤー・ヨーガ・トラストの副事務長です。
アムリト
1年前からケベック・アシュラムで事務責任者をしています。
スクハ
ステファーノ・スクハ・パンダヴァスです。心はヨーギです。美しいケベック・アシュラムの維持を担当しています。5年以上住んでいます。
ヴィノド・クマール
私とババジのクリヤー・ヨーガとの関係は通常とは違った形で始まりました。10代の頃から、数種類のアーサナと呼吸法を行っていました。2002年の初め、ウォルター・カレル3世(ニーラカンタン)に私が働いていた印刷所で出会いました。アシュラムの最初の書籍を出版するために来ていました。『どのようにしてババジの弟子になったのか』『ババジと18人のシッダ』の編集作業をしている時に、その中身に感銘を受け、それから2年後の2005年にイニシエーションを受けました。マーシャル・ゴヴィンダン・サッチダナンダが私の最初の師です。その年からアシュラムで暮らし始めました。すべてのイニシエーションを受けています。2008年と2009年にはドゥルガとサッチダナンダからハタ・ヨーガ・ティーチャー・コースも受けました。それ以後、定期的にクリヤー・ハタ・ヨーガを教えています。
ラタ
2007年にアシュラムに加わりましたが、2003年から修練は行っています。前任者のニーラカンタンにアーサナとプラーナヤーマを教えていただき、肉体の健康を維持するのに非常に役立っています。『ババジと18人のシッダ』を啓発され、2006年10月に第1段階、2007年1月に第2段階、2009年に第3段階を受けました。
ヴィディヤ
アシュラムで働き始めてから、ババジとババジの教えに興味を持つようになりました。2001年にサッチダナンダからイニシエーションを受けました。2008年にはハタ・ヨーガ・ティーチャー・コースに参加しました。
ロヒト・ネイタニ
1999年10月にマーシャル・ゴヴィンダンとニーラカンタンがバドリナートにやってきました。ガイドと2人の荷物持ちとともに私たちはサントパンス湖までトレッキングしました。雪がひどくなるまで数日間そこで過ごしました。ゴヴィンダンはババジのことや、ヨーギ・ラマイアが1954年にどのようにしてそこにやって来たかについて話をしてくれました。18種類のポーズを教えてくれました。それから連絡は取り合いませんでしたが、2006年に私がEメール送りました。するとゴヴィンダンは私にバドリナートへの巡礼の旅の手配を任せてくれました。その巡礼には世界中から55名が参加していました。2007年7月、バドリナートでアーチャリアのヴィヤーサからイニシエーションを受けました。
クリシュナヴェニ
2000年からババジのクリヤー・ヨーガを実践しています。ババジの絵を初めて見た時に心を奪われました。2002年には『ババ』という映画を見る機会があり、その映画に刺激を受け、2006年にコロンボでイニシエーションを受けました。2008年にはハタ・ヨーガ・ティーチャー・コースに参加しました。
アムリト
2006年にイニシエーションを受けました。クリヤー・ヨーガに出会う前に霊的な体験をしていたのですが、人間としての自分と霊的意識とのあいだに隔たりを感じていました。その後、その隔たりを解く助けになってくれるババジのクリヤー・ヨーガなどに出会いました。
スクハ
2005年にサッチダナンダからイニシエーションを受けました。子供のころ、神秘主義、科学、音楽に惹かれ、自分を求道者、探究者だと思っていました。好奇心が旺盛でした。目に見える世界だけでなく、本で読んだ目に見えない世界に徳に惹かれました。『あるヨギの自叙伝』に出会い、クリヤー・ヨーガという霊的宝に到達しました。
ヴィノド・クマール
クリヤー・ヨーガの修練と恩恵を分かち合うことに非常に喜びを感じています。教えながら、逆に教わることが多くあります。問い合わせを受けた時には、喜んでクリヤー・ヨーガの5つの道とイニシエーションについて情報を提供しています。
ラタ
私はアシュラムの維持、電話への対応、訪問者のお迎え、出版物の販売を手伝っています。
ヴィディヤ
自分の子供、アシュラムにヨーガクラスを受けにくる人々、訪問者、地元の公立学校の生徒たちとクリヤー・ヨーガを分かち合っています。アシュラムの事務所の仕事では、様々な役割があります。業者や個人からの出版物の注文の受注、在庫の管理、経理、会計監査官や政府との連絡、データベースの更新、広報、口座の管理、発送担当者の監督です。
ロヒト・ネイタニ
バドリナートにいる時はいつでも、またデラドゥーンにいる時でさえ、アシュラム、トラストの活動、マーシャル・ゴヴィンダンについて情報を提供しています。
カンダスワミ
ババジのクリヤー・ヨーガの実践、シンハラでクリヤー・ヨーガに関する書籍の出版、タミル語と英語での出版物の流通、2つのアシュラムでのセミナー、リトリート、無料ヨーガクラスの手配を通して分かち合っています。
クリシュナヴェニ
我々のアシュラムでは毎週日曜日にクリヤー・ヨーガの5つの道を行っています。ここには無料ヨーガクラスも含まれます。木曜日には、サットサンガ、カルマヨーガ、プージャ(祈りの儀式)、それに続いてヤグナ(火を囲んでのチャンティング)を行っています。またコロンボの様々な場所でクリヤー・ハタ・ヨーガを教えています。
アムリト
仕事では、常に気づき、正直、単純をもって先を見越した行動を心がけています。仕事の質を向上させるための、ババジのクリヤー・ヨーガにもっと奉仕できるようになるための新たな方法をいつも探しています。毎週アシュラムで無料ヨーガクラスを開催しています。
スクハ
アシュラムで暮らし、仕事をする中で、世界中から訪れる人々と考えや経験を分かち合っています。ケベックアシュラムの維持していく中では、ものすごいシャクティに支えられ、偉大な教師方の仕事、ババジとシッダたちの技法や著作を分かち合おうという努力の手助けをしています。
ヴィノド・クマール
過去10年間の呼吸、行動、思考のひとつひとつがババジのおかけです。マハーアヴァター・ババジのおかげです。自分個人、家族、社会生活のすべてに多大な変化が生じています。ババジのクリヤー・ヨーガに仕えることによって、本当に恵みを受けていると感じています。この聖なる科学を実践しながら自らの潜在能力を開発し、真の求道者の利益のために、死ぬ間際まで奉仕し続けたいと思います。私の経験では、「真我実現」「神実現」が、マハーアヴァター・ババジによって与えられた教えと科学的技法を実践することからもたらされる最高の結果です。
ラタ
私も私の家族もババジのことをいつも我々を導いてくれる父だと思っています。ババジのクリヤー・ヨーガを実践し始めてから、私の家族は順調に幸せな生活を送り、障害が何もありません。私はいつも幸せで、ババジの活動に携われることは沢山の恩恵を受け、大きな特権だと感じています。イニシエーションを受けてから人生が変化しました。世の中の生活に対する怒りや欲望が治まり、心の平和を感じました。どんな状況でもよりうまく扱えるようになりました。
ヴィディヤ
アシュラムに加わった時には、若い女性だったので、ヨーガのこともシッダのことも知りませんでした。世の中の生活に魅せられた物質的主義的な人間でした。しかし、人生が一変しました。自分が正しい場所にいると悟ったのです。第1段階のクリヤーを真面目に実践していく中で自らの中に存在する真我を知りました。霊的に成熟し、純粋になり、統制がとれるようになり、自分の思考、気分、行動を統御できるようになり、自分を観察することができました。完全に変容したのです。今日の自分があるのは、このアシュラムとこのアシュラムのサンスカラのおかげです。自分らしい人間になりました。私の家族は私のことを霊的なお手本にしています。妻として、母親として、ヨーガ教師として、アシュラムの事務員としての仕事を同時に行わなければなりません(料理、掃除、洗濯、家事、子供の教育、宿題、学校の子供たちにヨーガを教えること、その子たちの評価すること、アシュラムの経理、会計監査、販売、請求書、Eメール、データベース、バンガロールの道をスクーターで駆けること)。しかし、いつでもババジのサポートがあるのでババジのクリヤー・ヨーガのために仕事ができて幸せです。様々な点でババジの恩寵を受け、2000年に加わってから今日まで、アシュラムと自分の仕事に愛と尊敬の念を抱いています。
ロヒト・ネイタニ
ババジは私の理想であり、グルであり、私も私の家族もババジに対して持っている感情を言葉で言い表すことはできません。ババジは私たちに娘を授けてくれました。
カンダスワミ
ババジは私にとって全てです。
クリシュナヴェニ
ババジのおかげでこの世に生きていると言えます。ババジは私にとって全てです。ババジのクリヤー・ヨーガに仕えることによって、高次の意識へと導かれています。私の全人生が変わりました。愛情に溢れた親しみやすい人間になり、「愛がババジであり、ババジが愛である」ということが分かるようになりました。
アムリト
自らの真我へ献身する形態は様々ですが、言い表したり、定義したりするものではありません。ただ、自分の知識と能力を最大限に働かせてババジのクリヤー・ヨーガに仕えようといつも考えているとだけ言っておきたいと思います。また、この人生で出会うべくして出会ったと思っているこの仕事、『霊性』と『具体的な行動』とを組み合わせる仕事を得る機会を与えていただいたことに関してクリヤー・ババジに感謝しています。
スクハ
ババジの重要さそれ自体が目的であり、ババジは非の打ちどころのない神の恩寵、この宇宙で人間が達成できる最高のものを表しています。偉大な大師のために仕事ができることは恵みであり特権です。ここには重大な責任が伴い、遂行することの容易ではない義務が発生しますが、霊的に非常にやりがいのあるものです。ババジを知り、ババジに仕えることは、不確かな人生を絶え間ない強力な光で導かれ、ババジの存在と愛が永遠なるすべての存在のために在るということを認識するようなものです。ババジの手の中では不可能なことは何もなく、ババジが私の導き手、友人、父、母であり、ババジの恩寵無くしては、感情や恐れの奥深くに沈んでしまうからです。ババジが私の馬車の御者であると知っているので、自分の目的地に間違いなく到着すると安心していられるのです。ジャイ・ジャイ・ババジ、ババジの恩寵がすべての生き物に流れますように。
ヴィノド・クマール
聖なるクリヤーを実践することによって最高の平安、至福、自信がもたらされ、これらは満足を与えてくれる物理的な物や感覚のすべてを合わせたものよりもすばらしいものです。感覚世界へ引き付けられる度合いが弱くなってきています。1日に2回クリヤー・ハタ・ヨーガを実践した日は、他の日よりも内面がより静まり、喜びに満ち、安らかです。この日には夜遅くまで仕事をしても、朝には早く目を覚まします。瞑想は、雑念が少なく、非常に快適です。マウナ(沈黙の行)はいつでも私にとっては難しいのですが、いつも話をしない方を好み、毎日少しの時間でもマウナを実践するようにしています。
ラタ
これは答えるのが難しい質問です。恩恵は沢山あり、私が言えることは、「自分が何者であるのか」「なぜこの場にいるのか」ということが分かるように自分なりの最善を尽くしているということです。最大の困難は、世界中の人のためにババジのクリヤー・ヨーガを分かち合うというこのアシュラムの使命を展開することです。
ヴィディヤ
仕事場での困難なことは何もありません。アシュラムのスタッフはみんな家族のような存在です。
ロヒト・ネイタニ
バドリナートにアシュラムを建設し始めた2008年以来、ババジが強力な力とエネルギーを送ってくださっていることが感じられます。建設に関するものや日常生活のあらゆる面において毎日新たな問題が現れます。しかし、ババジの恩寵のおかげでその問題は何とか解決するのです。
カンダスワミ
最大の困難は、1993年から2008年までの25年の長期にわたる内戦の間、アシュラムを維持することでした。1983年の暴動で多くの生徒たちが殺されました。我々のアシュラムは人手に渡り、アシュラムを取り戻すために長年裁判で戦わなければなりませんでした。アシュラムは海のすぐそばにあるため、2003年の津波の時には、ほとんど壊滅状態でした。ゴヴィンダンの援助とババジの恩寵により、再建され、大きなホール、ゲストルーム、ババジ廟、ヤグナ場などが新たに作られました。このすべてを管理するには多大な努力が必要です。今ではヒンドゥ教とのタミル人と仏教徒のシンハラ人の両方から沢山の人が私を支えてくれています。
クリシュナヴェニ
アシュラムで働くことができて本当に幸せです。私には肉体の健康がネックになっています。
アムリト
アシュラムでの仕事が私にとって、最も責任を感じる仕事です。このおかげで何か決定や行動を起こさなければならない時にちょっとした自信が持てるようになりました。また自分の限界もわかるようになり、あるがままの自分を主張できるようになりました。なぜなら「自らを明け渡すことは自分自身を忘れることではない」からです。
スクハ
様々な設備を備えた広い区画をほとんどの場合私一人で世話をしなければならないことは本当に大変です。この地域での厳しい天候の時は特にそうです。助けが必要です。ですからイニシエーションを受けた方はぜひワークスタディプログラムに参加してください。1ヶ月でも1年でも構いません。ババジのことを広めながら、仕事をし、ババジとババジの使命に仕えることは本当に重要です。人生が変わります。自分個人の行動方針は重要ではないことが分かり、普遍的な愛に心を開くことができるようになりました。私には今でも自分なりの大志と目標がありますが、私はこれらを神の方へと方向付け、自分の人生がヨーガそのものになっています。
個人的な質問
ヴィノド・クマールへ
ラタへ
アシュラムの典型的な1日について教えてもらえますか。
書籍を購入したい方やクリヤー・ヨーガについていろいろ知りたい方々が多くいらっしゃいます。2年前のある日には、ヨーガを実践している男性がヒマラヤから書籍を購入するためにいらっしゃいました。8時間以上もアシュラムに滞在しました。太陽からエネルギーだけで生きているとおっしゃり、飲み物も果物も召し上がりませんでした。メインホールの高いエネルギーを感じ、いつも太陽から受け取っているエネルギーを同じほどのエネルギーが得られるとおっしゃいました。筋肉質のがっちしとした体格をしており、非常に落ち着いており、辛抱強く、肌と目は輝いていました。別の日には、リシケシの故スワミ・ラーマと20年以上過ごしたという男性がいらっしゃいました。その方自身もヒマラヤの聖者でした。イニシエーションを受けた方の親類と一緒にいらっしゃっていました。
ヴィディヤへ
ロヒト・ネイタニへ
バドリナートにアシュラムを建設する上でどんな問題を抱えていますか。
まず初めに、地主に土地をすべて売ってもらうのに苦労しました。後には、売ってくれましたのですが、2008年の8月に我々が土地を整地して基礎を築くとすぐに、自治体がヒマラヤに寺院群を建てることを禁止してしまいました。これは、聖なる土地での無秩序な開発がはびこっていると多くの人々が考えたからです。しかし、禁止されたにもかかわらず、我々は進み続けました。ようやく2012年の8月に禁止が撤回されました。地元の役人やサドゥたちが快く思っていないという問題もあります。バドリナートやヒマラヤに西洋人がアシュラムを建てるのはこれが初めてだからです。道のないアラカナンダ川のほとりにあるシュリ・バドリナラヤン寺院の近くに立つアシュラムは我々のものを含めて3つしかないのです。ババジの恩寵により、忍耐と献身のうちに障害は全部克服されつつあります。
アムリトとスクハへ
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